「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。

大金を盗んだ紳士泥棒がつかまった。だが金の隠し場所は白状しない。

無口で無骨な刑事・武本と、名家出身でおしゃべりな年下の上司・潮崎。

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作、待望の文庫化! 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。

行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。

関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。

孤独な老嬢たちが住む女子アパート。突如始まったアパート移動工事と同時に奇怪な事件が続発。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

敗戦間近い軽井沢で、ソ連人スパイが殺害された。

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。

結婚式当日、何者かに襲われた祥子。婚約者のユウ君と手分けをしながら、祥子は真犯人を目指した。

オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。

栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。

第3回富士見ヤングミステリー大賞、大賞受賞作！ 帝大生・河上太一は今をときめく推理作家・平井骸惚の本に出会い、弟子入りを志願する。

柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。

夏の甲子園。

妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。

悲劇は海に始まった。海の安全を守るために奔走する海上保安庁の巡視船。

江戸の両国橋近くに住むおゆうは、老舗の薬種問屋から殺された息子の汚名をそそいでほしいと依頼を受け、同心の伝三郎とともに調査に乗り出す…が彼女の正体はアラサー元OL・関口優佳。

第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。元副総理の孫が誘拐された。

そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。

借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。

東京の巨大ホテルの社長が堅牢な密室で刺殺された。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

山間の温泉町へ向かった列車から八人の乗客が消えた。

西暦20××年、遺伝子操作監視委員会C部門の調査官である「おれ」は、 今をときめくバイオ企業「ライフテック社」の異状を聞きつけ、調査に赴く。

不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。

第1回（1981年） 横溝正史ミステリ大賞受賞

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

変わった名前をもつ大学院生、中央。彼はちょっとレトロな撞球場「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。

第３回福山ミステリー文学新人賞優秀作！　妻、娘と親子三人で幸せな生活を送っていた「私」につきつけられた小学校時代のアルバム・・・。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

吉本紀子の義母がカバン詰めの死体となって発見された!死の直前の義母・静枝の呟き、福井県秋津村役場からの葉書、静岡県浜松市で診察を受けた眼科医院…一見無関係な義母の言動をたどるうち、紀子は過去の忌まわしい事件と、ある男性の名を探りあてる。

何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。

大学教授にして推理作家の富井に託されたのは、著名な画家・星野が遺した手記だった。―終戦直後のドイツ。

「法曹関係の圧倒的ディテール、そして司法と検察、弁護の馴れ合いを糾弾する作者の筆致が、実に素晴らしい。

刺す少年、消える少女、潰し合うギャング団…。ストリートの「今」を鮮烈に刻む青春ミステリーのニュービート。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい！』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作です！　長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわし

大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯。圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。

シャクリと呼ばれるポンプ・アクション6連発銃、ウインチェスター・M12。その銃を手にした男たちのそれぞれの生き方―。

巨大歓楽街、福岡・中州。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

人気球団オリオールズの投手・沢村。

十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。

でたらめな地図に隠された意味、 しゃべる壁に隔てられた青年、 川に振りかけられた香水、 現れた住職と失踪した研究者、 頭蓋骨を探す映画監督、 楽器なしで奏でられる音楽……。

東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、一人の落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。

「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで否定的に答えた、平凡なサラリーマンの今光。

テロや民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装。

奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。

それは、「推理」でなく「検証」。

事件は、商産省組合の秘密闘争計画を筒抜けにしたスパイを発見した事が発端だった。

テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。

小説家を目指す赤井は、ある日河川敷で必死に助けを求める少女と出会う。知らない男に追いかけられていると訴える少女。

誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。

突然できた僕の妹は、同い年のガングロ娘だった!その日から、カゲキでコケティッシュな彼女に振り回される生活が始まった。

みんなの顔が“のっぺらぼう”に見える―。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。

上京し、夢を打ち砕かれた孤独な少女。だがその男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。

旅行で訪れた山奥の温泉地、そこは怪しい村だった―。女子大生しよりと愛子を次々に襲う恐怖の事件。

「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。

十八世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。

“菜々子さん”が突然、3年前の事故は「事件だった」と語り出した。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

岩手県にある鷲尻村。長く無医村状態が続いた当地に、待望の医師が赴任した。

“掟破り？”の第４６回メフィスト賞受賞作！ 「20年間彼氏なし」女子大生が狐さんに初恋!? 「本読みの達人」が絶賛！ 恋をするなら奈良。

銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。

早川法律事務所に所属する失踪人調査のプロ佐久間公が、ボトル一本の報酬で引き受けた仕事は、かつて横浜で遊んでいた“元少女”を捜すことだった。

第18回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作 太平洋戦争前夜の帝都・東京で帝国海軍軍令部特別班と米英露のスパイの知略と謀略が火花を散らす! プロット、筆力、そして主人公たちの魅力を選考委員[あさのあつこ・笠井潔・今野敏・藤田宜永]が絶賛。

ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた女の死体は、あるべき場所に首がなかった。

第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある“犯罪”を企てる。

父と子の絆に熱い涙。サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作 一度も会ったことのない息子が死の淵に──。

新宿ゴールデン街の酒場のマスターで事件屋稼業も営む小田健に寄せられた四つの依頼。

植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」が開発された日本。

第12回『このミステリーがすごい! 』大賞隠し玉作品、ついに刊行! 中高生時代の同級生4人が6年ぶりに再会。

五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。

水没するまでのタイムリミットは約5時間。それまでに洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ―。

江戸の町を舞台にした本格的ミステリー！　二転三転する驚愕の展開、鮮やかな謎解きに唸る!!　老舗の呉服店を襲った、ひとり息子のかどわかし。

旋風とともに背後から襲い、喉を突き刺し、眼球を抉る。過去を忘れ、何もなかったように生きる者こそ、わが標的。

第16回横溝正史賞優秀作。―そのアリバイは完璧なはずだった。

ホラー作家・岩井志麻子絶賛!「選考委員の皆様、よくぞこのような書き手と作品を見つけてくださいましたと、額づきたい気持ちになる作品」。

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。

一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。

ストーカー容疑をかけられたことから会社をクビになり、引きこもりの生活を続けていた青野恵介は、ひょんなことから“秘密結社"に就職することになる。

「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。

第1回『このミス』大賞優秀賞受賞作！ 湘南の海にうごめく国際的陰謀！ 青春を疾走するダイビングミステリー 話題作揃いの『このミス』大賞シリーズ中、最も異彩を放つ語り口と瑞々しい文章で選考委員を魅了した優秀賞受賞作。

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。

ある朝目覚めると、大学生で「篠井有一」だった僕は、見知らぬ部屋で若い女になっていた。

祠に隠した鼈甲の帯留めを見つけて欲しい―。それが売れない小説家のおじいちゃんが残した遺言だった。

懸賞金１億円の一大イベント <ブレイクスルー・トライアル >に参加することを決めた、門脇と丹羽。

北朝鮮の地下に潜り、日本に高度な情報を提供している謎の人物〈灰姫〉をめぐり展開する果てなき謀略の数々。